2017年08月09日

MOVADOモバード     AMEKAJI×WATCH No.11

AMEKAJI×WATCH No.10

《MOVADO モバード》

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モバード デイトロン キャリバーPHC3019 / モバード トリプルカレンダー キャリバー475
1970年頃製造               1940年代製造

モバードはNo.10で紹介したユバーサルと同様に知名度こそ無いが、ある分野では世界一といえる素晴らしい時計メーカーである。
ある分野とは、ずばり自社製作である。モバードは全回転式自動巻、半回転式自動巻、クロノグラフ、ムーンフェイズ、角型ムーブメントとあらゆる腕時計を自社製作していた。
オメガ、ジャガールクルト、ローレックスは、クロノグラフを自社製作しておらず、ユニバーサルも角型の自社製ムーブメントは無い。モバードは全て自社製作である。

十数年前から特に時計雑誌が多く発売され、出版社が週刊誌の部門で本当は事実を伝えなければならないのに面白おかしくフィクション化して、売上増加を図っている。
その為に実のない名ばかりの腕時計が、人気がでてしまう。残念なことだ。

《MOVADO ワンプッシュクロノグラフ1940年代製造 キャリバー470》

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10角の特殊オープナーで開閉する裏蓋を使用した防水ケース、金色のブレゲ数字のツートーン文字盤など、スイスの古き良き伝統が感じられる。
ムーブメントも他メーカーのクロノグラフが実用性を重視して部品の仕上げをしていないのに対し、モバードは高級品として面取りや仕上げがしっかり施されている。

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《MOVADO クロノグラフ 1940年代製造キャリバー95M》

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60分積算計や赤い針を採用し、下のプッシュボタンがスタート、上のボタンが
リセットという機構は独自性を持つ自社製作の証しである。
ムーブメントに目を転じると、ブレゲヒゲの採用と面取り、高級仕様が施され外装と同様の独自性がいかんなく発揮されている。

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《MOVADO カレンドマチック 1950年頃製造 キャリバー228》

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キャリバー228は、トリプルデイト半回転式自動巻きである。半回転式自動巻きは、自動巻きムーブメント完成途上の過度的な存在ではあるが、それゆえに面白さも倍増する。
僕自身、No.4で紹介したように半回転式自動巻きが好みである。腕の上でゴロンゴロンあるいはコンコンとローターがバネに当たる音を感じて機械式腕時計をしている実感が涌いてくるし、楽しさを体験できる。

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カレンドマチックはトリプルデイト(日、曜日、月)で、特に優れているのは、
これまでは、日付が三十一日から一日に変わるときにプッシュボタンでいちいち月を変えなければならなかったのを自動的に月が変わるという画期的な、しかもコストがかかる仕様になっている。
他のメーカーではあまり採用されていない。ケース径32.7ミリの中に納まっているムーブメントなども完全自社製作の証しであると思う。

《MOVADO デイトロン自動巻きクロノグラフ1969年 キャリバーPHC3019》

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モバードの偉大さの中の一つがこのキャリバーPHC3019(自動巻きクロノグラフ)であると思う。
世界初の自動巻きクロノグラフはゼニス社と共同開発ではあるが、過去の実績からみてもモバードの主導で完成されたことは明白である。
手巻きクロノググフはすでに1940年代後半には完成の域に達していた。自動巻きは1950年代から本格化し60年代に完成の域に達した。
クロノグラフも自動巻きも腕時計の限られた空間を目いっぱい利用しているので、この二つをドッキングさせるのは並大抵の苦労ではなかっただろう。

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1940年〜1950年当時はいかに小さく、いかに精度がいい腕時計を作れるかという信念があったので、現在の腕時計みたいにケース径43ミリとか45ミリなどとバカでかい腕時計は考えられなかった。

クォーツの時計が発売されてから1970年代に行われた生産システムの合理化による新時代(現行品)のレベルダウンされたムーブメントでは、もはやこのムーブメントに匹敵する品質の良いものはどこのメーカーも作ることが出来なかった。今なお最高峰に君臨する名機である。
幸いなことにこのムーブメントはゼニス社より現在も作られ続けており、クロノメーター規格もクリアし、月齢(ムーンフェイズ)を付加させるなど、進歩を遂げている。

キャリバーPHC3019は、ゼニスではキャリバー「エルプリメロ」と称している。
時計の振動数は5振動/1秒か、5,5振動/1秒が耐久性、精度の最適であるのに対してPHC3019は、10振動/1秒であり、日本製は材質の面で摩耗がひどく耐久性に問題があったが、材質の優れたスイス製は摩耗の心配もなく、外からの影響を少なくする高振動の特徴が十分発揮されている。

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ゼニス キャリバーエルプリメロ(現行品)

話はそれるがムーブメント完成から、数十年後にローレックスが「エルプリメロ」をゼニス社からの供給を受けてデイトナの第二弾として自動巻きクロノグラフとして発売した。10振動を8振動に改良したとされているが、2振動下げたとしても耐久性にそんなに影響しないと思うし、10振動であれば10分の1の計測ができるのに8分の1と中途半端な計測しか出来ない。
なにより当時ゼニスの「エルプリメロ」が30万円だったのにデイトナはその3倍もした。
名前が先行しているせいであろうか・・・同じムーブメントでも名があまり知られていないモバードは名前より実力が先行していると思う。

現在のピラーホイールを使わない簡略化されて垂直クラッチ方式の高額クロノグラフは、経年劣化でアッセンブリーを交換しなくてはならないが、要であるピラーホイールを使用した伝統的な水平クラッチは、良い職人の手にかかれば調整が可能であり長期間の使用にも耐えられる。

スイス機械式時計の全盛期に製造されたモバードの腕時計を超えることは、名ばかりを売る現在の時計では100パーセント不可能である。


          写真提供:太安堂本店
          参考文献:機械式時計の名品:栗崎賢一
          構成・文:YASUO   編集:沖津雄斗  
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2017年07月28日

ユニバーサル トリプルコンパックス キャリバー283 AMEKAJI×WATCH No.10

AMEKAJI x WATCH 9

〈ユニバーサル トリプルコンパックス キャリバー283〉

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スイスの時計メーカー「ユニバーサル」は、一般的にはあまり知られていない会社ではあるが、老舗で、何より良質な時計を作る。
ユニバーサルの代表的な時計としては複雑なクロノグラフ「トリプルコンパックス」があげられる。さらにこの「トリプルコンパックス」と双璧をなす「ホワイトシャドー」高級志向の超薄型自動巻き時計である。クロノグラフと超薄型の自動巻きで頂点を極めた「ユニバーサル」は歴史に残る時計メーカーである。

数十年前の日本産自動巻き腕時計がムーブメントの厚さ5,6ミリで8,800円であったのに対し、ユニバーサルのマイクロローターを使用した「ホワイトシャドー」は、厚さわずか2,5ミリで98,000円であったことから超高級時計であることがうかがえる。

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ユニバーサル ホワイトシャドーデート キャリバー1-67(マイクロローター)

今回紹介するのは、1940年代初期に開発された「トリプルコンパックス」
略して「トリコン」。

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腕時計に興味を持ってから40年ぐらい経つが、何回と手に入れる機会を逸したためまだ持っていない。ここ十数年でかなり高価になってしまって、僕にとってトリコンを手に入れるというのは永遠のテーマになってしまっている。

十二時間計付きに、月、日、曜日、月齢(ムーンフェイズ)を加えたクロノグラフを持つ「トリコン」は、まさに人の手が作り得た最も複雑な機械であるといってよい。

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クロノグラフは機械式時計のなかでも最も複雑な上、需要は高くなかったので各メーカーはこれを自社製造すると採算が取れなかった。ゆえにムーブメントを専門に作る製造元(ビーナス、レマニア、バルジュー等)がパテック、ローレックス、オメガ、ブライトリング、ホイヤー、ジャガールクルトなどの会社の為に納入価格にふさわしい仕様でムーブメントを供給していた。それに対してロンジン、モバード、ユニバーサル等ごく少数のメーカーのみが自社でムーブメントを製造し自社名で販売していた。
その中でも総合的に見てNO1に値する時計が「トリコン」である。

僕は石原裕次郎が好きで、小樽の裕次郎記念館に4〜5回行ったことがある。
「太陽にほえろ」で石原裕次郎が警察署の中で電話をしているシーンが必ずあったが、袖口から見えるローレックスのGMTがよく似合っていたことを覚えている。
裕次郎記念館には、映画「栄光への5000キロ」、TVドラマ「西部警察」で使われていたブルーバード、スカイライン、フェアレディZ、愛車のメルセデスベンツ300SL(ガルウィング)が展示されている。

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裕次郎記念館で買ったGOODS

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当然、愛用していた腕時計も10本ぐらいは展示されていたが、一際目を引いたのが、ユニバーサルの「ホワイトシャドー」と「トリプルコンパックス」であった。僕の心に、「さすが、石原裕次郎。やっぱり正真正銘の本物」だという思いが込み上げてきて、感動のあまり立ちすくんでしまった。

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ユニバーサル トリプルコンパック 1940'S Cal.283
金ムクケース 32.7o

ケースの直径32,7ミリの中に時間、クロノグラフの他に4つの機能を持つこのムーブメントは芸術作品ともいえる。

          写真提供:太安堂本店
          参考文献:ムーブメントから見た時計の発展史 栗崎賢一
          構成・文:YASUO  編集:沖津雄斗  
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2016年06月11日

インターナショナルウォッチカンパニー キャリバーC61       AMEKAJI x WATCH 9

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インター 手巻きセンターセコンド キャリバーC61

腕時計は初め秒針が9時の位置又は6時の位置で作られていた。(スモールセコンドと言う)
これは懐中時計の名残で、懐中時計はリューズ(竜頭)が12時位置であり秒針は6時の位置が多い。そのまま腕時計にするとリューズは3時、秒針は9時の位置になる。
その後、中三針(センターセコンド)が開発された。長針、短針、秒針が文字板の中央に取り付けられた構造。
それによってわずか直径30mm足らずの文字盤が幅広く使えるようになりカレンダーなど付加機能をつけるのに幅が広がった。

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イリノイ 1930年代 ホワイトゴールド 1930年代 インター手巻き キャリバーC83

他社のメーカーは当初いかにもスモールセコンドを改造してセンターセコンドにしているのに対しキャリバーC61は最初からセンターセコンドとして三番車に出車を使用する事なく理想的に配置されている。
手巻き中三針腕時計ではナンバーワンである。しかも70年以上経った今でもこのC61を超える腕時計はない。製造個数も非常に少なくこだわりの逸品である。

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1939年製造 キャリバーC61

インターはパテックに匹敵するC83やセンターセコンドではナンバーワンのC61とC61を改良したC60、他社に類のないカレンダー早送り機構を開発したC8541と腕時計のトップと肩を並べていたが現在ではこれ以上落ちようがないところまで落ちている。
今はインターも買収されていて元々いい時計を作るという趣旨からは逸脱している。

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1942年にプレゼントされたものである。

ほとんどが1950年代で頂点を迎えた腕時計のムーブメントだが、その当時の腕時計は普通に使っていれば壊れることなく本当のオーバーホール(分解掃除)をしていれば100年でも大丈夫。古い時計をオークションなどで安く購入して調子が悪いって相談が良くありますが、ほとんどがムーブメントをいじれない時計屋さんが壊している(笑)。普通の人が裏蓋を開けて機械を触るという事はまずしないと思う。

いろんな時計の悪口を書いていますが本当のことなので一度も何か言われたことはない。
腕時計に興味ある人は絶対に雑誌など読まずに誠意あるアンティーク腕時計屋さんに相談したほうが賢明だ。私が信頼しているのは横須賀の太安堂本店である。
                   
   構成・文:YASUO
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2016年05月21日

≪ローレックス セミバブルバック≫  AMEKAJI x WATCH 8

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1950年頃製造 オイスターパーペチュアル Cal.645
通称:セミバブル

僕は、ROLEXを「ロレックス」と言えない。それは「ローレックス」なのであるから。もともと「ローレックス」と呼んでいたものを1970年代後半に輸入代理店が「日本ロレックス」と称したのだ。日本以外の国では「ロウレックス」と発音されている。であるから僕はあえて「ローレックス」と表記しよう。
さて本題へ。
僕のコレクションの対象は、その「日本ロレックス」の設立以前の時計である。そして自動巻きである。(ローレックスの特徴の一つは自動巻きだからだ)
1936年キャリバーNA、1950年キャリバー645、1950年代キャリバー1030、1961年キャリバー1530〜1560。1963年キャリバー1520〜1965年1570である。

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キャリバーNA(写真右は自動巻きユニットのカバーを外したところ)。

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キャリバー645(写真は自動巻きユニットのカバーを外したところ)。

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キャリバー1030

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キャリバー1570

今回紹介するのは1950年製造のオイスターパーペチュアル:キャリバー645通称セミバミブルである。
1936年に開発されたキャリバーNAは、手巻きのムーブメントに自動巻きを後から追加したため、ケースが厚くなり裏蓋が泡のように膨らんでいるのでバブルバックと呼ばれていた。

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1940年頃製造 オイスターパーペチュアル Cal.NA
通称:バブルバック

キャリバー645はキャリバーNAを少しでも薄く改良しようとした。少し薄くなったのでセミバブルバックと呼ばれている。

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1950年頃製造 オイスターパーペチュアル Cal.645
通称:セミバブル

NAは3本のネジで自動巻き部分を外さないと時間調整や天府の状態を見ることが出来なかったが、645は部品を外さなくても調整が出来るように改良されている。
薄くするため自動巻きの伝えバネの構造がことなるので、未熟な職人が修理するとバネが破損してしまう。そのせいか製造期間は短かった。
現在、アンティークショップで売られているセミバブルの殆どが4ヵ所あるうちの何枚かの自動巻きの伝えバネが破損しているのが現実。・・最後は手巻きになる。
その後Cal.1030を開発。そしてCal.1570と完成されていく。

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このセミバブルは完璧な状態。精度も良くほんの数秒の進み遅れを繰り返しているだけで、要するにピッタリ合っていて一週間毎日していても時刻合わせは必要ない。
一見するとバブル期の象徴である金無垢のROLEX(ロレックス)に見えてしまうので、革ベルトですることが多い。
実際は、金無垢ではなく金張りである。

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ケース裏はステンレス。

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ブレスも金張りでバックルはステンレス。

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ローレックスは後発の会社で一般大衆向けのメーカーである。No2で述べたように高級時計メーカーに追いつこうとして少しでも高級感を出すために、ステンレスと金のコンビを発売したり、このように金張りも数少ないが製造していた。(金メッキと違い殆ど剥がれる事はない。)

キャリバー645は、優秀なムーブメントのキャリバーNAと1030の狭間にあり、欠陥ではないが実際60年以上経った今、完璧な状態のムーブメントは数少なく、超希少と言ってもいいだろう。60年代になると1520が開発され1570へと完成されて行くが、文字盤のデザインは一定の物しかなくなる。

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こういう味のある針、インデックス、黒文字盤と現行品では見ることが出来ない良い雰囲気だ。当然オールドアメカジスタイルに完璧にマッチする。しかも金張りと、かなり少数しか製造されていない。短命に終わった「セミバブルバック」は、ローレックスの歴史を感じさせる希少な逸品である。

           写真提供:太安堂本店
           参考文献:ムーブメントから見た時計の発展史 栗崎賢一
           構成・文:YASUO 編集:沖津雄斗
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2016年05月07日

オメガ英軍用時計    AMEKAJI x WATCH 7

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軍用時計といえばイギリス軍が採用していたものが他国の追随を許さない高級品だった。その最高峰はインターナショナル ウォッチカンパニー(通称インター又はIWC)のキャリバーC-83を使用しているマーク]であるが、20年ぐらい前に購入する機会を逃してしまい、(当時は10万円から15万円であった。)その後、雑誌の記事にあおられて値上がりしてしまい60万、70万円以上もするようになった事で買うことが出来ないのが現実である。
*雑誌の記事といっても、元は太安堂本店の栗崎氏がムーブメントの解説を腕時計の連載誌に掲載したことで一般的には知られてなかった事柄が明らかになったことからである。当時、太安堂本店に集まる腕時計愛好家たちが栗崎氏に「もう色々と記事にしないでくれ」と言っていたのを覚えている。 

そんな訳で今回紹介するのはオメガの英軍用時計である。

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≪U.S Military Jacket≫

軍用時計は、僕の着る服には完全にマッチする。特にフライトジャケットA-2やG-1、L-2、タンカースを着るときには欠かせないものだ。

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THE FEW / A-2 Rough wear

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THE FEW / AN-J-3A(G-1)

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Buzz Rickson's / L-2

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BUZZ RICKSON'S / Tankers

やはり軍用の服は、スティーブ・マックイーン主演の映画「大脱走」でA-2を着ていた。また「タクシードライバー」でロバート・デ・ニーロがタンカースを着ていたこと、「トップガン」でトム・クルーズがG-1を着ていたことなどが僕としてはかなり影響している。最近ではブラッド・ピットが「フューリー」でタンカースを着ていた。
話はそれますが、トレンチコートは「カサブランカ」という映画で主演のハンフリー・ボガードが着ていて、ベルトをバックルに留めないで縛っていたのがかっこよく、半世紀経った今でも影響している。当時トレンチコートのことを「ボガードコート」とも呼んでいた。スーツの上に着るような雰囲気のコートだが、実際は、トレンチは「豪」という意味で、第一次世界大戦中にイギリス軍が防水型の軍用コートとして開発されたものである。まあイギリスは紳士の国なのでスーツの上に着ても似合うように作ったのでしょうか(笑)

キャリバー30T2 1940年代製造  

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『キャリバー「30」は30ミリを表し、「T2」はそれを改良した二代目の時計という意味である。通称30ミリキャリバーと呼ばれた手巻き式時計としてオメガの代表的なムーブメントである。日本でも馴染みのある時計で、修理や時間調整がしやすい名機として、時計店でも評判の高い時計であった。テンプを大きく設計し精度の安定に力を注いだ。もちろん軍用以外の一般時計にも使用され、その優秀性から30年に及ぶ長期にわたり作り続けられた。おそらくオメガで最もロングセラーのムーブメントであろう。』栗崎賢一 

≪ブロードアロー≫

LEMANIA
1950年代 英国軍用ワンプッシュクロノグラフ Cal.CH27

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軍用時計は、時間が読みやすく防水性に優れていることも勿論の事、リューズも大きく使いやすくなっている。*(写真レマニア)は、やはり英軍用レマニアのワンプッシュクロノグラフ。レマニアはオメガと深い関係があるが又別の機会に書いてみようと思う。

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12時位置OMEGAの下にあるマークをブロードアローと言い、元々は官用であり、その後軍用になっていった。「ロイヤルアーミーウォッチ」とも呼ばれる。言ってみれば女王陛下に忠誠を誓った兵士の時計である。

コレクションの中でも絶対に手放せない逸品である。

       写真提供:太安堂本店
       参考文献:淡交社 機械式時計の名品 栗崎賢一       
       文:YASUO 編集:沖津雄斗
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2016年04月29日

≪港商(東洋エンタープライズ株式会社前身)≫     AMEKAJI x WATCH 6

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今回は、「オールドアメカジスタイル」スカジャンについて語ります。

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生地:別珍(ベッチン) これは復刻である!

このスカジャンのヴィンテージは、1950年代後半の物である。
当時のスカジャンの95%は東洋エンタープライズ(株)の前身である港商という商社が作っていた。
このスカジャンは、わざと作りが雑なように見せて作っている。
ジッパーも一流品を使っていないなど1950年代のお土産品のモノを忠実に再現している。
そして、東洋のすごいところは、リーバイスが今もジーンズを作り続けているように、今もスカジャンを作り続けていることだ。
復刻専門メーカーが復刻モノを作るのとは、全く別物なのである。実際に90年代くらいまでは米軍のPXに卸していたのだ。

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戦後の日本人が生きていく為に生まれた米兵相手のお土産物がスカジャンのスタートである。
戦後、物資統制に係らなかったアセテート繊維をアメリカ的なジャケットにし、そこにオリエンタル(東洋的)な柄を刺繍したのがはじまりである。

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生地:アセテート
なぜ、アセテート繊維なのか。シルクが、高級感があって良いのだが、おそらく値が張るので似た雰囲気の素材として選ばれたというのも一因であろう。
もともとは銀座や新橋などのヤミ市みたいな所で売られていたが、いつのころからか横須賀のイメージになりスカジャンという愛称が付いた。
横須賀、どぶ板通りの店々は演出がうまく、その場の実演で刺繍を入れているように見せかけていた。(ミシンを置いて簡単な刺繍のみをしているというのが本当のところです。)だんだんとアセテート繊維が飽きられてきた頃に東洋エンタープライズの前社長がさらなる高級感を出すために素材を別珍にするということを考え出した。

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当時はあくまでも土産物なので見た目のインパクト重視で着心地なんかは度外視されていた。それでも物資統制の厳しい時代、中に布団のクズ綿を詰めて、綿が散らばらないようにキルティングし、オリエンタルな刺繍を入れることでアメリカ人(米兵)受けするようにスタジャン的な形のジャケットになった。
他にも、ボタンが主流だったものをジッパーに変えるなどの様々な工夫がみられ、本当に生きていく為の結晶のような商品だったと思います。そのお土産品が、現在ヴィンテージとして価値があるというのも非常に面白いところだと思いますね。

               文:YASUO 編集:沖津雄斗 
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2016年04月16日

憧れの「オメガ」   AMEKAJI x WATCH 5

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オメガは、アンティーク腕時計を語るには欠かせない存在の一つである。

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半世紀ぐらい前に男の憧れとして、腕時計はオメガ、ライターはロンソン、万年筆はパーカーの「三種の神器」であった。これらは、ゼンマイを巻き、オイルを注入し、インクを吸入してやらなければならず非常に手間のかかるものであった。

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時代と共に時計はクォーツにライターは使い捨てに万年筆はボールペンへと変わっていった。それでも僕は、煙草に火をつけるときはオイルライターでなければならない。

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オイルがいつ無くなっても平気なように、家、事務所、車の中にも置いてある。

万年筆を使ったことはないが、キャップを廻して外す真鍮のボールペンを使っている。

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簡略化されたり、電子化されたりと便利でいいですが、ひと手間掛けるほうが、味があっていいと思うし長きに渡って使い続けることができる。時計においては、現在生きている中で、日差0.3秒を必要とするかといえば全く必要ない。それでも僕の使っている機械式腕時計は日差プラス5秒マイナス5秒と正確に時を刻む。(その日の時間によっては5秒進んでいたり遅れていたりするが、基本的には正確である)

《 OMEGAコンステレーション キャリバー505 》

(Ω)はギリシャ語の最後の文字で、英語の(Z)にあたり「最後の究極の時計」という意味である。「コンステレーション」は「星座」という意味で、オメガの中で最高級の時計に付けられる。そのほとんどがクロノメーター規格に合格している。

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コンステレーション:ステンレス 金コンビ

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*ムーブメント写真:キャリバー501

コンステレーション キャリバー505は501が19石に対して24石である。さらにクロノメーター規格を取得してる。 
先に述べたようにオメガは男の「三種の神器」のなかの一つで、1960年当時はサラリーマンの6ヶ月から8ヶ月の給料に匹敵していた。

ここで僕が時計においてただ一人尊敬する人を紹介します。
明治34年(1901)創業、横須賀太安堂本店三代目店主、横須賀腕時計博物館館長、一級時計修理技能士の栗崎賢一氏です。
肩書きよりすごいのは、パテック、インター、ジャガールクルト、オメガ、ローレックス等の系譜を何十年にわたり作り上げたことです。日本中のアンティーク腕時計店の殆どが雑誌に掲載されたその栗崎氏の系譜を(特にローレックス)参考にしているということです。

まだオメガが一年に数本しかオーバーホールや修理が来ない頃に栗崎氏は「ムーブメントの素晴らしさに感激し、楽しみながら分解掃除をしたものだ。部品の質が良く摩耗がないので、部品と部品の隙間がほとんどなく、ローターも滑らかに回転する。」と言っている。

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ケースデザインも良く、スイスあるいは日本の時計メーカーにも影響を与えそっくり真似するメーカーも現れた。文字盤も「十二角」と呼ばれ独特のカットで手間のかかった時計である。

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このコンステレーションは僕の着ている服「*オールドアメカジスタイル」には、高級感があるように見えてしまって使用頻度はかなり少ない。

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*基本的にオールドアメカジスタイルは、1930年〜1950年代ぐらいのアメリカの作業着か大戦中の軍用の服を日本のメーカーが忠実にリメイクしている服だからだ。
スーツやブレザーにはぴったりはまるが、忘れていてしばらくしていないのが現状だ。

1955年頃開発された全回転式自動巻きのコンステレーションはオメガの最上級品である為か高級感はもとより貴賓さえうかがえる逸品だ。
寂しいのは現在オメガの自社生産の優良なムーブメントは一つも無く、スイスの殆どのメーカーがそうであるように量産型(エボーシュETA)のムーブメントを使用していることだ。

         写真提供:太安堂本店
         参考文献:機械式時計の名品・淡交社 著者 栗崎賢一
          文  :YASUO 編集:沖津 雄斗
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2016年01月30日

Jaeger leColtre《半回転自動巻》  AMEKAJI x WATCH 4

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この『AMEKAJI x WATCH』のタイトルで本やオンライン書籍を制作することは僕の関連会社の一つに商標登録されていて、僕の思うことを自由に書いていますが間違ったことは書いていないつもりです。商業的な時計の記事を否定する訳ではありませんが、本当にアンティーク腕時計を愛する人のために自分自身が知っている範囲で、今後も書き続けていこうと思っています。そんなわけで、第4回目はJaeger leColtre(ジャガールクルト)の半回転自動巻きの話です。

Jaeger leColtre インジケーター Cal.481

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Jaeger leColtre フューチャーマチック Cal.497

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Jaeger leColtre メモボックス Cal.825

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≪インジケーター 1948年製造開始≫

1930年代頃発明された自動巻は、ローレックスを含むごく一部のメーカー以外のほとんどがその採用を見合わせたのは、本当にゼンマイが腕の動きで巻き上げられるのかという不信感があったからである。手巻き時計なら一日一回巻けば確実に三十時間以上動く。このような自動巻腕時計への不信感を一掃したのがこの時計である。
文字盤の12時の下にある扇型の窓(インジケーター)に数字が表れる。「0」はゼンマイの残量がないことを意味する。十時間までは赤く塗られていてもうすぐ時計が止まりますよと警告している。最大の数字は「40」で、四十時間動くことを示している。

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このようにジャガー・ルクルト社は本当に巻けていると言わんばかりに不安なユーザーに対して文字盤の窓に残時間を表示しました。

1950年代に入ると全回転自動巻が開発され、どのメーカーも全回転自動巻に推移したのに対して、ジャガー・ルクルトのキャリバー481は性能がよく長期にわたって製造され続けました。
インジケーターは直径33.5ミリで、手首にちょうどいい腕時計の理想の大きさです。

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防水ケースなのでやや厚みがあり、それがまた全体のフォルムとしてかっこいい。

ワークシャツの袖から除く姿やジーンズ、オーバーオールなどの服装に似合います。

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半回転自動巻、特にインジケーターは腕の上でローターがバネではね返る振動が伝わってきて機械式腕時計をしている実感がわいてきますし、心地よい感触です。

≪1952年製造 フューチャーマチック≫

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黒文字盤のフューチャーマチックは、革のフライトジャケットにピッタリはまります。
横須賀大安堂本店で購入した当時、この時計がしたくてA-2とA-1を交互に着ていた事をはっきり覚えています。A-2、A-1は春、秋の時季に半袖Tシャツと合わせると丁度いいですね。A-2はスティーブ・マックイーンが映画『大脱走』で小さめなサイズを着ていて、それがかっこ良く・・僕は、普通ならサイズ36ですけど、34を着ています。

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THE FEW A-2 Roughwear

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TOOLS A-1

THE FEWのA-2 Roughwearを、横浜の元町にあるJunky classicsで購入したときのことですが、サイズ34とやや小さいので初めはかなり着にくいことは分かっていましたのでスタッフの大木君に入荷次第しばらく着ていてくれと頼み10日間ぐらい通勤時も昼寝をする時も着てもらい少し馴染ませてもらいました。

1950年代初めに登場したフューチャーマチックは手巻きのゼンマイを使用しています。手巻きの時計はゼンマイがいっぱいに巻けるとリューズがロックされてゼンマイが切れないようになっていますが、自動巻の時計はスリップさせてゼンマイが切れるのを防いでいます。しかしジャガー・ルクルト社は自動巻ローターをロックさせる思いもよらぬ方法を考えて他社ではできなかったトラブルを解決しました。

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文字盤の3時位置にあるダイヤルは秒針。9時位置にあるダイヤルはPOWER- RESERVE(パワーリザーブ)でインジケーターと同様にゼンマイの残時間を表示している。

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また、平たいリューズを裏蓋に付けているので一見するとリューズが無いように見える等フューチャー(未来)的な腕時計であります。

≪1957年頃製造 メモボックス Cal815≫

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1956年から製造開始された半回転式自動巻アラーム時計。アラーム時計としてNo.1
の腕時計です。ケースの大きさが直径37mmあり、通常29mm〜34mmが常識の時代としては相当大きく感じられたと思います。世界初の自動巻アラーム時計としては止むを得ないと思いますが、40mmを超える最近のバカでかい腕時計みたいにおかしくはありません。最近の腕時計とは違い文字盤の外径から中央に向かって盛り上がっており曲線を描いた風防も文字盤に合わせて同じ曲線を描いているところなど、見ていて飽きないラインです。さすが、特殊時計の分野ではナンバーワンのジャガー・ルクルト社の世界一のアラーム付腕時計です。

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アラーム付なので多種多様な使い分けが出来、合わせる服はスーツから作業着までOKだと思います。
実際に僕もメモボックスをする時は服を選びません。ただ少し高級感が感じられます。しかし60年近く経ちますので程よく文字盤が焼けていて高級感を緩和しています。

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ジャガー・ルクルト社の半回転式自動巻きは、後に開発された全回転式自動巻よりも性能が良かった為長期にわたり製造された。
特筆すべきは多くの優秀な自社ムーブメント製造メーカーが1970年代を境に、自社での機械式腕時計の製造に終止符を打つのに対し、ジャガールクルトはその後があることである。1996年に発表された「マスター・メモボックス」は、キャリバー489(1950年代手巻き式ムーヴメント)をベースとしながらアラーム付腕時計として初めて、通常の3倍のクロノメーター規格になっていること。アラームのピンに代わり複雑なリングを採用して美しい音色を出していることなど、ヴァレー・ド・ジュウ(ジュウ渓谷)の時計職人たちの、機械式時計全盛期である1960年代にタイムスリップしたかのような技術力には驚きを禁じ得ない。

1万円でも100万円でも大差がないクォーツの腕時計は夢がなく1960年代ぐらいまでの機械式腕時計の優秀なものであれば数年に一度のオーバーホールだけで100年持ちます。
電波時計は時刻合わせだけに利用しています。日常の生活では日差が0.3秒とかそんな正確さは必要ないと思います。体の一部に付けていて人間の一生涯よりも長く動き続けるのは機械式腕時計しかありません。 by やすお


         写真提供:大安堂本店
         参考文献:機械式時計の名品・淡交社 著者 栗崎賢一
          文  :YASUO 編集:沖津 雄斗
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2016年01月16日

ORIS(オリス) ダイバーズ65    AMEKAJI x WATCH 3

皆様こんにちはっにこにこ    AMEKAJI x WATCH 1☚☛AMEKAJI x WATCH 2

ORISの記事が完成しましたので紹介しますきらきら

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今日はアンティークウオッチから少し離れて現行品の時計について熱く語りましょう。
無論僕のコレクションは圧倒的にアンティークウオッチがメインです。ただ、海で泳いだりスキーをしたりすることもあるので現行品の時計もオリスが4本とルミノックスを1本だけ持っています。最近、これら現行品の中でオリスのダイバーズ65をしてくることが多い理由としては、まず現行品なので頑丈であるという事と、そして何よりもデザインが1960年代のモノなのでカッコイイ!ということです。僕の着るオールドアメカジファッションにも良く似合うのです。

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特に僕がひかれるのはその風防の曲面です。ダイバーズ65の風防にはサファイアガラスが使われています。サファイアガラスを使用した時計の風防は普通、僕としては時計のデザイン上、最大の欠点と考えているのですが、平面で作られます。しかしこのダイバーズ65の風防はサファイアガラスでありながら、プラスティックガラスを使用しているような理想的な曲線を描いていると共に文字盤も曲面になっていてコストのかかる仕様になっています。

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僕の持つ5本の現行品のなかでも他の4本が10万円を切っているのに対しタイバーズ65は19万円と少し高額だなと感じます。(*それでもオリスは他のスイスのメーカーに比べて価格設定がかなり良心的であることを付け加えておきます。)

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また先程“1960年代デザインなので”カッコイイと言いましたがその辺にも触れましょう。1960年代スイスの機械式腕時計は腕時計の永遠の目標である小型化と精度に関してピークに達し、耐久性、デザイン面においても他国メーカーの追随をゆるさない腕時計として君臨していました。
最近のスイス機械式腕時計の高額でバカでかいデザインと比べて60年代の雰囲気が色濃く反映されたダイバーズ65はケース径が40o(1965年に38oから40oにおおきくなった事)ですが、ガラス径が33oのため実際より小さく感じられ、曲面の風防や厚みを感じさせないケース全体のデザインと共にスマートさの演出に一役買っていると言えます。

参考:太安堂本店
 文:Yasuo 編集:沖津雄斗
                              
            腕時計を一本という人には絶対にお勧めします。 by やすお
                    太安堂本店        
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2015年12月19日

ROLEX(ローレックス)    AMEKAJI x WATCH 2

皆様こんにちはっ(^o^)/         AMEKAJI x WATCH 1 ←クリック
さて本日はROLEX(ローレックス)の紹介です手(パー)

*1940年代オイスターパーペチュアルCal.NA

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通称バブルバック ピンクゴールドコンビ

ローレックスは後発の時計メーカーでありながら、同社が先駆して開発した自動巻とオイスター社のケースを利用した高い防水性を特長に持つブランドとされている。ところが僕が何より強調したいローレックスの持ち味はステンレスとゴールドのコンビである。
世界の名だたる高級メーカーの時計が、金無垢がほとんどなのに対し一般大衆向けでステンレスが主流であるローレックスの時計の中にあってこのベゼルとリューズをピンクゴールドにしたバブルバックは見事に高級感を出すことに成功していると言えるだろう。

*1960年代オイスターパーペチュアル Cal.1570
エクスプローラーT

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エクスプローラーU

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エクスプローラーTは発売当初カレンダーが付いていない分ローレックスの中では比較的安価な時計であった。しかし人気芸能人がドラマで使っていたなどの理由が相まって急に値段が上昇してしまった。
EXTの後続として発売されたEXUには24時間針が付いていた。しかし24時間針の付いているもう一つの時計であるGMTマスターがベゼルを回転させることで時差のある他国の時間も一目で見ることが出来るのに対し、EXUは、ただ24時間表示ができるだけで、それ自体は通常は何の役にも立たなかった。さらに文字盤も見づらく人気が全く出なかったため生産数も少なかった。
ところが上述のEXTが先に述べたように芸能人がドラマで付けていたことで人気が出始め、この影響を受けてEXUもその性能からは信じがたいほどに価格が上がってしまった。雑誌があおったせいで名前が先行して売れてしまった不本意なケースの典型である。
僕も所有はしているが相応な値段で買っているのでまあよしとする。
色々書いてきたけれども、冒頭でも書いたようにローレックスの時計は頑丈で気軽に扱うことができる、やはりフォルムはずば抜けてかっこいいので結局使用頻度は高くなっちゃっている。

ROLEX(ローレックス)の紹介でした手(パー)
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2015年08月08日

American Watch      AMEKAJI x WATCH 1

さて〜本日はやすおさんが以前、頑張って作っていた腕時計の記事を紹介しますパンチ
本当は本ノート2(開)にする予定でしたが...まっそれは今度ですね(^^;

AMERICAN WATCH
アメリカンウオッチ

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古きよき時代、アメリカ人を魅了した腕時計
 機械式腕時計はスイス製しかないと言ってもいいくらいムーブメントの性能が他国の時計とは比べようがありません。それでも1950年代で頂点に達しています。例外では、究極のムーブメントであるパテック自動巻キャリバー27-460Mなどは、1960年代に開発されています。
 また角型腕時計のムーブメントは、丸型に比べて配置などの設計が困難です。当然1930年代に製造されたパテックのキャリバー9-90や、同じく1930年代製造インターのキャリバー87がナンバーワンのムーブメントであります。
 20年程前に僕自身、角時計ではオメガやモバードなどを手に入れて喜んでいましたが、なぜかあまり使いませんでした。今にして思えば何となく着ている服にどこか似合わないと思ったのがその理由だったのかも。
 自分的には腕時計はまず見た目が重要。もちろんムーブメントが優先ではあるのですが…。

 さて今回はアメリカンウオッチの話です。 昔、よく先行ロードショーといって土曜の夜9時ごろからオールナイトで上映される映画を観に行きました。その中の一本『アンタッチャブル』でケビン・コスナーの左腕に光る金の角時計がかっこよかったのを鮮明に覚えています。

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 映画『アンタッチャブル』は、アメリカの1920年代から1930年代初め、禁酒法の時代を背景に、ギャングのボス、アル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)を追う財務省捜査官エリオット・ネス(ケビン・コスナー)、新米の部下ジョージ・ストーン(アンディ・ガルシア)、そして初老の熟練警官ジム・マローン(ショーン・コネリー)の戦いの日々を描いた映画。
(*この出演者は贅沢すぎる)
 そういった映画の影響を受けたのか、イエローゴールドのエルジン、ホワイトゴールドのハミルトンと角時計を当時は購入しましたが、その後手放してしまい、現在所有しているアメリカンウオッチはこの4本だけです。

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ILLINOIS 1930'S White gold / HAMILTON 1940's Cal.987A

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HAMILTON 1930'S Colonnade / HAMILTON 1930's Boulton

 ゴールドケースがフィットするフォルムの腕時計はスイス時計では『世界三大時計』であるパテック、バセロン、オーデマとジャガールクルトのムーンフェイズ等、インターの角時計ぐらいですが、アメリカンウオッチは全て何故かゴールドケースがフィットします。むしろステンレスケースは余り見ないですね。
 今している腕時計は、インターの「キャリバーC-60」。インターに関しては前にも書いていますが、有名なのはイギリス軍用の「マーク]」でムーブメントはキャリバーC83とスモールセコンドではパテックの96と並びナンバーワンのムーブメントが収まっている超贅沢な軍用時計です。その後は、コレクションの対象外ですが、かなりコストダウンされた『マークⅪ』、現行品自動巻き『マークⅫ』(ジャガールクルトのムーブメント)と下降線をたどっていますが、極めつけに『マークXV』などは、ETA2892と量産型のどうでもいいムーブメントに成り下がっています。(ケース径も大きい)
オールドアメカジファッションを着こなすオシャレな方には実の無いのに何十万円もするバカでかい腕時計より、需要が少ないため安価で買えるアメリカンウオッチをお勧めします。

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 1930年代のハミルトンは、このブログで紹介しているようなアメカジファッションには欠かせないアイテムのひとつです。現行品でもハミルトンの角時計を騙されたと思ってしてみてください。(ピッタリはまります・・)1930年代のハミルトンは、僕が購入した当時、まだ10万円未満でしたが、現在でもほとんど10万円台で買うことができます。(価格参考:大安堂本店) さすがにこのコロナードは、しっかりとした程度の良いものであれば数十万はしてしまいますが…。
 最後に、アンティークウオッチは防水性と強いショックには弱いですが、普通に使用していれば100年経っても正確に時を刻んでくれます。調子が悪い、故障しているというのは、ほとんどがオーバーホールに出したときに未熟な時計屋さんが壊してしまうからです。アンティークウオッチを安心して購入できるのは優れた知識とスキルのあるお店に限ります。僕がお勧めできるのは横須賀にある大安堂本店です。僕が保障しても構いません…(本気です)。

 以上《 American watch 》というタイトルで長々と書いてしまいました。最後まで読んで頂きありがとうございます。         by Yasuo
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