2017年07月28日

ユニバーサル トリプルコンパックス キャリバー283 AMEKAJI×WATCH No.10

AMEKAJI x WATCH 9

〈ユニバーサル トリプルコンパックス キャリバー283〉

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スイスの時計メーカー「ユニバーサル」は、一般的にはあまり知られていない会社ではあるが、老舗で、何より良質な時計を作る。
ユニバーサルの代表的な時計としては複雑なクロノグラフ「トリプルコンパックス」があげられる。さらにこの「トリプルコンパックス」と双璧をなす「ホワイトシャドー」高級志向の超薄型自動巻き時計である。クロノグラフと超薄型の自動巻きで頂点を極めた「ユニバーサル」は歴史に残る時計メーカーである。

数十年前の日本産自動巻き腕時計がムーブメントの厚さ5,6ミリで8,800円であったのに対し、ユニバーサルのマイクロローターを使用した「ホワイトシャドー」は、厚さわずか2,5ミリで98,000円であったことから超高級時計であることがうかがえる。

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ユニバーサル ホワイトシャドーデート キャリバー1-67(マイクロローター)

今回紹介するのは、1940年代初期に開発された「トリプルコンパックス」
略して「トリコン」。

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腕時計に興味を持ってから40年ぐらい経つが、何回と手に入れる機会を逸したためまだ持っていない。ここ十数年でかなり高価になってしまって、僕にとってトリコンを手に入れるというのは永遠のテーマになってしまっている。

十二時間計付きに、月、日、曜日、月齢(ムーンフェイズ)を加えたクロノグラフを持つ「トリコン」は、まさに人の手が作り得た最も複雑な機械であるといってよい。

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クロノグラフは機械式時計のなかでも最も複雑な上、需要は高くなかったので各メーカーはこれを自社製造すると採算が取れなかった。ゆえにムーブメントを専門に作る製造元(ビーナス、レマニア、バルジュー等)がパテック、ローレックス、オメガ、ブライトリング、ホイヤー、ジャガールクルトなどの会社の為に納入価格にふさわしい仕様でムーブメントを供給していた。それに対してロンジン、モバード、ユニバーサル等ごく少数のメーカーのみが自社でムーブメントを製造し自社名で販売していた。
その中でも総合的に見てNO1に値する時計が「トリコン」である。

僕は石原裕次郎が好きで、小樽の裕次郎記念館に4〜5回行ったことがある。
「太陽にほえろ」で石原裕次郎が警察署の中で電話をしているシーンが必ずあったが、袖口から見えるローレックスのGMTがよく似合っていたことを覚えている。
裕次郎記念館には、映画「栄光への5000キロ」、TVドラマ「西部警察」で使われていたブルーバード、スカイライン、フェアレディZ、愛車のメルセデスベンツ300SL(ガルウィング)が展示されている。

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裕次郎記念館で買ったGOODS

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当然、愛用していた腕時計も10本ぐらいは展示されていたが、一際目を引いたのが、ユニバーサルの「ホワイトシャドー」と「トリプルコンパックス」であった。僕の心に、「さすが、石原裕次郎。やっぱり正真正銘の本物」だという思いが込み上げてきて、感動のあまり立ちすくんでしまった。

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ユニバーサル トリプルコンパック 1940'S Cal.283
金ムクケース 32.7o

ケースの直径32,7ミリの中に時間、クロノグラフの他に4つの機能を持つこのムーブメントは芸術作品ともいえる。

          写真提供:太安堂本店
          参考文献:ムーブメントから見た時計の発展史 栗崎賢一
          構成・文:YASUO  編集:沖津雄斗  
posted by Amekaji-fan STAFF | AMEKAJI x WATCH